🎙️100周年記念祝賀会参加者の声(録音より)

2021年5月1日、沖縄盲学校体育館において創立100周年記念式典と祝賀会が開催されました。

コロナ禍の中、入場の制限や間隔を開けての座席配置など120名を超える関係者が集まれたことは本当に奇跡でした。

当日は生徒・保護者・教職員・卒業生・元沖盲職員がそれぞれの思い出を持ち合い、100年という節目の時を感じた日でした。

帰りに、参加者の一部よりインタビューにご協力いただき、その録音を「声のアルバム」としてCDに収録しました。
その時の録音をお聞きください。なお、最初の3名の方以外はお名前は削除しています。

創立100周年を祝う卒業生たちが校舎前で笑顔を交わす様子と、右側にはインタビューを受けて穏やかに話す女性。

🏃3秒前の男【後編】

この画像は、陸上競技場のフィニッシュラインの前で、レースを走り終えた男女が喜びの表情を見せている場面です。

 34キロ地点の関門をわずか2分前で通過し、タカシさんもこの辺りで合流する。
 最後の区間はペースダウンしながらも必死で走り続け、残り2キロあたりで制限時間まであと15分。
 そこからのラストスパート。
 坂道を下っていくと山下交差点突き当たり左折する。息はあがり心音がどんどん早くなる。奥武山公園の入り口を右折。ここからゲートまでの道がすごーく遠く感じた。
 最後のコーナーを息絶え絶えで曲がると、10秒カウントダウンシャウトが聞こえてくる。思考は真っ白、さらに加速、「足を動かせーー!!」伴走の根間さんとの左手のロープに力が入る。最終関門ゲートが見え5秒前でタカシさんが人間鎖をガードする体制に出たその時、再びセーラームーンが右手を前に引っ張る。「もう少しだよ頑張れー!!」制限時間3秒前「仲村さん抜けたよ!やったー!」根間さんの叫び声と共に花火が上がった。
 なんとも言えない感動が込み上げてやばかった。
 両手を膝上に置き、前傾姿勢で呼吸を整え落ち着いた時、名前も知らないセーラームーンの彼女の姿はもうなかった。「セーラームーン沢山の応援ありがとう。。」と心の中で呟いた。
 最後のトラックをゆっくり歩き、3人で手を繋ぎバンザイ青空を仰ぎながらフィニッシュ。
 ゴール後は伴走者とハグして喜びを分かち合い、感謝の気持ちでいっぱいに。
 タカシさんからメダルをかけてもらった。
 ふと振り返って、これまでのみんなの支えとか想いが詰まった重みを感じた。
 メダルは西陽に照らされ特別輝いて見えて目頭が熱くなる。

 「やったー完走したぞー!、」本当に実現した。

 「NAHAマラソン最高!!」

 感動をありがとう!

 第38回NAHAマラソン 完走記 「3秒前の男」

2019年度卒業生 仲村 康貴(ナカムラ ヤスタカ)

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🏃3秒前の男【前編】

視覚障害のある男性ランナーと、その伴走者の女性が一緒に走っている様子を描いています。

 朝起きたら、左ふくらはぎがつりそう⬅️になった。この不安な気持ちを変えたくてベランダに出て「やったー完走したぞー!」と叫びマインドセットして気持ちを切り替える。
 昨日は、イメージトレーニングし過ぎで眠れなかった。
 今年の練習では、中々走力が上がらず最長でも22キロがやっとだった。
 天気は快晴で、気温24度と風が冷たくて絶好のマラソン日和。
 熱い一日になりそうだと胸は高まった。
 仲村チームは、伴走者の大城タカシさんとサブ伴走の根間さんと共に挑んだ。
 スタート地点の奥武山公園は2万人以上のランナーで賑わい、お祭りムードで、ワクワクした。

 今年のスターターは、コンビ結成20周年のガレッジセール。
 スタート後は人混みを避けつつペースを安定させ、7分から7分半のペースで順調だった。
 第一関門のハーフ地点を3時間で通過して、15分の余裕があった。そこから左ふくらはぎが痙攣し始めるトラブルに直面。それでも伴走者たちの励ましやサポートを受けながらペースを調整し、なんとか進み続けた。

 沿道の応援や会社のブースからの差し入れに励まされ、30キロを越えたところでタカシさんも足に痛みが出て根間さんに交代。
 根間さんが「あたしは後半が強いのよ!」と頼もしい言葉を僕に投げかける。
 「あっ、自分もそうだと思う!」という素振りを返した。
 本当は、分からない。
 「自分は、ここからだ本領発揮は!」そう思い込むようにした。
 しばらく進んでると途中で美少女戦士セーラームーンコスプレランナーの女性が登場!!
 彼女は「頑張ってくださーい!!」と太陽のような笑顔で私を励ましながら並走してくれてめ力をもらった。セーラームーンは、沿道の方からのビールや泡盛もお構いなし!縦横無尽に動き回り、遠藤の応援者たちと握手したり周りのランナーを全力で励ます姿は、愛に溢れたパワフルな美少女戦士だつた。

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